低酸素インキュベーター(マルチガスインキュベーター)のご紹介

2019年01月08日

細胞への酸素供給が不足したとき、その環境に対応すべく細胞応答が引き起こされます。例えば、低酸素条件下おいて転写因子HIFsが誘導され、それにより種々の遺伝子が発現制御されることはよく知られています。HypoxiaをキーワードとしたPubmedでの論文数の推移では、長年にわたり増加し、過去3年では年間約7,000件の論文が発表されています。このように低酸素応答は研究対象として今なお注目されていることが窺われます。

CoMIT Omics Centerでは、低酸素条件下で細胞培養ができるマルチガスインキュベーターを現在2台保有しています。特別なチャンバーやパウチを使用しなくても容易に低酸素培養が可能です(酸素濃度1.0%まで設定可能)。

低酸素培養後の解析につきましても、リアルタイムPCRやFACSなど、当施設の設備機器を用いた解析が可能です。その他にも次世代シークエンス、質量分析など、当施設の受託分析をご利用いただけます。様々な疾患・分野で注目されている低酸素応答研究に当施設の機器・受託サービスを是非ご活用ください。

*当施設の低酸素インキュベーターについては、HPの「機器利用メニュー」から「細胞培養室」を選んで、マルチガスインキュベーターの詳細ボタンからご覧いただけます。

ご質問などございましたら、HPのお問合せフォームよりご連絡ください。

細胞培養室担当:円城寺

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